ゲーミングPCで「グラフィックボード」って何?と思っている人はいると思います。
グラフィックボードは大事って聞くけど、
そもそも何のパーツで本当に重要なの?と疑問に思うでしょう。
PCゲームを遊ぶなら確実に必要なパーツです。
グラフィックボードの性能によって
ゲームが快適に出来るかが決まると言ってもいいです。
この記事ではグラフィックボードについて、
ゲーミングPC初心者向けに解説します。
この記事で分かること
- グラフィックボードについて
- GPUの特徴とグラフィックボードとの違い
- メーカーは3種類
- スペックの見かた
これを読めば、グラフィックボードがなぜ重要なのかが分かります。
グラフィックボードとは?
グラフィックボードは映像処理を行うパーツです。
(グラフィックカード、グラフィックス、ビデオカード、ビデオボード、グラボとも呼ばれています。)
映像に関する高度な演算処理を行うため、
ゲームや動画編集といった動作が安定します。
PCゲームでは必須
PCゲームは高画質で映像処理の負荷が大きいです。
そのため、映像処理に特化したパーツである、グラフィックボードが必須になります。
グラフィックボードの性能で、滑らかな映像になるかカクカクするか変わります。
性能はできるだけ高くしておきたいパーツです。
グラフィックボードは高価
グラフィックボード単体の価格は約4万~10万円です。
PCパーツの中で特に価格が高いです。
ゲーミングPC本体で考えても、価格の大部分を占めるでしょう。
ただ、グラフィックボードの性能を下げて購入するのは推奨できません。
グラフィックボードは下記で解説する、PCゲームで重要なパーツです。
ゲーミングPCにおけるパーツ重要度
ではゲーミングPCのパーツの中で、
グラフィックボードはどれほど重要なのでしょうか?
ゲーミングPCのパーツ重要度
- グラフィックボード
- CPU
- メモリ
- ストレージ(SSD)
- 電源ユニット/冷却ファン
- 周辺機器
グラフィックボードは一番重要なパーツです。
性能は優先して考えるようにしましょう。
PCパーツのバランスは重要
グラフィックボードの性能は重要だとはいえ、
他のパーツの性能が低いという偏りは避けましょう。
CPUやメモリの性能が低いと、
グラフィックボードの性能が高くても能力を発揮しきれなくなります。
グラフィックボード選びは大切
グラフィックボード選びで
ゲームの映像表現レベルが決まると言っていいでしょう。
特にグラフィックボードの性能が重要な人
- オープンワールドゲームをやる人
- FPSゲームをやる人
- アクションゲームをやる人
フレームレートへの影響が大きいです。
そのため、高グラフィックゲームやPvPゲームが遊びたい人は、
グラフィックボードの性能は高くしましょう。
GPUとの違い
GPUはグラフィックボードのパーツの1つ
グラフィックボードとGPUは間違えやすいです。
GPUはグラフィックボードの中にある構成要素の1つです。
(GPUについては後述します。)
グラフィックボードの構成
グラフィックボードはGPU以外のパーツも搭載されています。
以下の4つのパーツで構成されています。
- GPU
- VRAM
- 冷却ファン
- 端子
VRAM
VRAM(GPUメモリ・ビデオメモリ)は、画像の内容を一時的に保存します。
データを一時的に保存するパーツは、「メモリ」も役割が似ています。
PCのメモリは全体のデータ保存をするのに対し、VRAMは画像の処理に特化しています。
VRAM性能によっても、ゲームの映像の快適さを左右します。
容量は大きい方がオススメです。
冷却ファン
発熱すると、GPU本来の性能が発揮できなくなります。
そのため、グラフィックボードには冷却ファンが必要です。
GPUの発熱が抑えられない場合は、
外付けの冷却ファンでも対処可能です。
内蔵GPU
PCにはGPUが内蔵されている製品も多くあります。
しかし、内蔵されているGPUは性能が低いです。
ゲームを遊ぶには適していないので、
GPU内蔵のPCを選ぶメリットはありません。
普通のPCはグラフィックボード不要
ゲームの用途でPCを使わない場合、
内蔵GPUで十分です。
ネットで調べもの・動画視聴・書類作成
簡単な画像編集・officeソフトなど、
普通のPCの用途ではグラフィックボードを備える必要はありません。
GPUの特徴
GPUはグラフィックボードの中にあるパーツです。
GPUは画像処理を行います。画像処理のみに特化しており、
映像が重要なゲームにおいて大活躍します。
GPU性能が良いほど、高画質で遅延のない映像表現が可能になります。
CPUは名前が似てるが役割は全く異なる
間違えやすいものにCPUがあります。
CPUはPC全体の演算処理を行います。
PCの制御装置として、脳となる重要な位置づけです。
GPUは画像の処理のみ行います。
メーカーは3種類
GPUメーカーは3種類あります。
- NVIDIA 「GeForce」
- AMD 「Radeon」
- インテル「Arc」
NVIDIAとAMDの2社がGPUの多くを占めています。
インテルはCPUで有名なメーカーですが、
2022年にGPU製品にも参入しました。
NVIDIA 「GeForce」
エヌビディア・コーポレーション(NVIDIA Corporation)
はアメリカの半導体メーカーです。
ゲームに最も向いているシリーズ「GeForce」(ジーフォース)があります。
性能はとても高く、より快適にゲームを遊ぶならオススメです。
PCゲーム市場においては、NVIDIAがシェア率70%以上を占めています。
参考:STEAMハードウェア&ソフトウェア調査
AMD 「Radeon」
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(Advanced Micro Devices)
はアメリカの半導体メーカーです。
「エーエムディー」と呼ばれています。
ゲームに適したシリーズ「Radeon」(ラデオン)があります。
GeForceより価格が安く、コスパに優れています。
ある程度の性能があれば大丈夫な人や、
安くゲーミングPCを購入したい人にオススメです。
ちなみに、PS5にはAMDの
CPU「Ryzen」と、グラフィックボード「Radeon」を採用しています。
インテル「Arc」
インテル(Intel)は最大手のCPUメーカーです。
PCのCPUはインテルを使用している人も多いでしょう。
インテルは2022年からグラフィックボード「Arc」が発売されました。
まだGPU製品のラインナップは少ないですが、
NVIDIAやAMDのライバルとして今後強くなる可能性が高いです。
グラフィックボードのスペックの見かた
ゲーミングPCの製品詳細には、
「GeForce RTX 4080 SUPER」という形で載っています。
ブランド名、シリーズ、世代、性能が記されていますが、
一見何がなんだか分かりません。
1つ1つ分けて見ると理解しやすいです。
GeForceの見かた
GeForce RTX 40 80 SUPER
ブランド シリーズ 世代 性能 接尾辞
シリーズ: RTX>GTX>GT(性能順)
世代: 40が最新世代
性能: 数字が大きいほど高性能
接尾辞: Ti SUPER>Ti>SUPER>なし(性能順)
GeForceシリーズはRTXがゲームでは主流になっています。
数字部分は前半2桁が世代を表しています。
後半2桁が性能を表しています。50、60、70という感じで、
性能が高いほど数字が大きくなります。
簡単に言うと、数字が大きいほど性能は良いです。
Radeonの見かた
Radeon RX 7 900 XTX
ブランド シリーズ世代 性能 接尾辞
シリーズ: RやRXVegaもあるがRXがゲーム向き
世代: 7が最新世代
性能: 数字が大きいほど高性能
接尾辞: XTX>TX>Pro>なし>SE>LE(性能順)
GeForceと同じように書かれているようで、若干読み方が違いますね。
シリーズは基本的にRXにしましょう。他のシリーズだとゲームはきついです。
前半1桁部分が世代になります。
後半3桁が性能を表しています。
3桁部分は500、600、700といった形で
性能が高くなるにつれて数字が大きくなります。
まとめ
PCゲームを遊ぶにはグラフィックボードは必須です。
ゲーミングPCのパーツの中でも最重要。
フレームレートや解像度に影響するので、
グラフィックボードの性能は高くして購入したいところ。
GeForceは性能が良い、
AMDは価格が安いです。