ゲーミングPCのSSDを徹底解説！【M.2 NVMeを選ぼう】

この記事の内容

• SSDの役割とゲームへの影響
• メモリとの役割の違い
• SSDの種類
• HDDとの違い
• 適切な容量

SSDって言葉はよく聞くけど、「どんな役割で、ゲームにどういう影響があるの？」と疑問に感じていませんか？

ゲーミングPCのSSDはゲームデータを保存するストレージ機器です。
データを保存するだけでなく、SSD性能がゲームの読み込み速度を左右します。

この記事ではSSDの基本的な知識から、メモリとの役割の違い、SSDの種類、HDDとの違い、適切な容量を解説します。

ゲーミングPCのSSDとは？

SSDはsolid state drive（ソリッドステートドライブ）の略称であり、PCのデータ記憶の為に使われます。

OSやソフトウェア、画像、動画等のデータを保存しています。
ゲームのデータもここで保存します。

従来使われていた記憶装置であるHDDよりも、データの読み書き速度が速く、快適なゲーム環境を求めるなら必須のパーツになっています。

SSDの特徴

• 読み書きが速い
• 音が静か
• 消費電力が少ない
• 衝撃に強い
• HDDより価格が高い

OSの起動やアプリの起動が格段に速く、PC全体の動作が軽くなります。

SSDは高速で静かというメリットが大きく、
近年はほぼ全てのゲーミングPCがSSD搭載になっています。

ゲームへの影響

SSDは読み書きが速い記憶媒体ですが、ゲームにはどんな影響があるのでしょうか？
主なメリットは2つです。

• ゲームの起動が速くなる
• ロード時間が速くなる

SSDはゲームの起動が速く、ゲーム中に発生するロード時間も圧倒的に速くなります。
マップ移動やファストトラベル、合間に流れる映像のロードなど、
ゲームの読み込みに関する快適性はSSD性能で決定します。

メモリとの役割の違い

ゲーミングPCのパーツの中で、メモリとSSDを混同してしまう場合があります。
両方とも容量が〇GBで表記されるので、違いが分からない人もいるでしょう。

どちらも記憶媒体ですが、役割は違っています。

メモリ

メモリはPCが処理を行う場所です。
容量が大きいほどゲームで高速な処理が可能になります。

PCの動作全般に関係するので、快適にゲームするために重要なパーツです。
メモリの保存期間は一時的であり、シャットダウンするとデータは失われます。

メモリの容量は4GB～64GBになります。

SSD（HDD）

SSDは永続的なデータの保存をする場所。
ソフトウェア・アプリ・ゲームなどのインストール先として使用されます。

データを保管する場所なので、512GBや1TBという大きな容量が必要になります。

メモリは作業場、SSDは倉庫の感覚です。

SSDの優先度

ゲーミングPCのパーツでSSDはどれくらい重要なのでしょうか？

ゲーミングPCのパーツ重要度

• グラフィックボード
• CPU
• メモリ
• SSD
• 電源ユニット/冷却ファン
• 周辺機器

ゲーミングPCにおいてSSDは4番目に重要なパーツになります。
重要度はそこまで高くないので、余裕があったらSSD性能を考えましょう。

HDDさえ選ばなければ大丈夫です。

SSD容量は基本的にゲームタイトルの保存数が変わる程度です。
ゲーム環境に直接影響を及ぼすのはグラフィックボードとCPUなので、それらを最優先でゲーミングPC性能は決めましょう。

SSDの性能は後述する種類で変わるので、
ゲームのロード時間をより高速にしたい際は考慮するのがオススメ。

SSDの種類

SSDにはいくつかの種類があります。

表にして種類を解説しますが、少し難しい内容なので飛ばしても大丈夫です。
ゲーミングPCには「M.2 NVMe」SSDが正解なのは覚えておきましょう。

接続方式はおもにSATAとPCleの2種類があります。
PCleは高速なデータ転送が可能で、SSDの中でも人気の種類です。

形は2.5インチとM.2型が主流です。
コンパクトサイズのM.2がゲーミングPCでは好まれています。M.2はマザーボードの専用スロットに取り付けるので、配線がなくてPC内部がすっきりします。

SSD種類は簡単にすると以下のような感覚です。

• SATA ：普通のPCでは十分、ゲームには不向き。
• M.2 SATA：形はM.2だけど接続はSATAと同じ。
• M.2 NVle：最も高速でゲーミングPCの最適解
• U.2：あまり使われない

ゲームは「M.2 NVMe」一択

ゲーミングPCのSSDはM.2 NVle一択です。
速度と利便性の面で性能が高いです。

• 読み込みが高速
• コンパクトなM.2形状
• PCle接続

マザーボードがM.2NVMe（PCle接続）に対応しているゲーミングPCを選びましょう。

HDDとの違い

PCのストレージにはHDDとSSDどちらかが使われています。

価格が安めの普通のPCにはHDDが使われていることも多いです。

HDDの特徴

• 価格が安い
• 大容量で買える
• 動作音が大きい
• 読み書きスピードが遅い

HDDは大容量で価格が安いのがメリットです。
動画、画像、ソフトなど、大量のデータを保存可能です。

しかし、読み込み速度が遅く、動作音が大きいのでゲームには適していません。

SSDとの比較

HDDとSSDとの違いを簡単にまとめました。

HDDは内部でディスクが回転して読み込むのでうるさくなりやすいです。
SSDはメモリチップでデータを処理するので、機械の動作がありません。
その結果、SSDは静かで壊れづらくなっています。

使い分ける方法もある

普段からPCを使う人はHDDとSSD両方を使うのがおすすめです。
上手に使い分けるとコストを抑えられます。

OSやゲームに関するデータはSSDに保存、
動画、画像、音楽、写真、バックアップデータはHDDに使い分けると効率がいいです。

• SSDに入れるべきもの
  • OS（Windows）
  • ゲーム
  • 編集ソフト
  • officeソフト
• HDD向きのデータ
  • メディアデータ
  • 古いゲームや軽いゲーム
  • 使用頻度が少ないもの
  • 念のため保存しておきたいデータ

頻繁に使うソフトや動作が重いデータはSSDに保存しましょう。
データの保管場所としてHDDを機能させると無駄のない使い方です。

SSD容量はどれくらいが適切？

具体的にSSD容量はいくつがいいのか紹介します。

512GBまたは1TBがオススメ

SSD容量は「512GB」または「1TB」が丁度いい容量です。

512GB向きの人

• ゲームしかやらない
• ゲーム本数が少ない

1つ2つのゲームしか遊ばない人は容量が少なくても問題ありません。

1TB向きの人

• 普段使いもする
• 複数のゲームを保存したい

1TBはある程度余裕がある容量になります。
色んなゲームを遊びたい人にオススメ。

2TB

2TBは相当大きな容量になります。
使い方によっては余るので必要かどうか考えましょう。

2TB向きの人

• 10本近くゲームを保存したい
• 編集ソフトを使う
• 将来性を考えたい

ゲーム以外にも多くのソフトを使うなら2TBが良いでしょう。

「SSD1TBでHDD2TB」など、SSDとHDDで組み合わせるのもオススメ。

まとめ

SSDはゲーミングPCでデータの保存を行う場所です。
性能が高いとゲームの起動とロード時間を速くしてくれます。

PCのストレージはHDDとSSDがありますが、
ゲームはSSDが最適で、HDDは選ばないようにしましょう。

SSDにはいくつかの接続形態や形状がありますが、
ゲーミングPCに最も適しているのは「M.2 NVMe」です。

SSD容量はゲームの本数や、どのような用途で使うかを考えて選びましょう。
512GBか1TBが人気です。

ゲーミングPC選びに困っていませんか？

CPU、グラフィック、メモリ、ストレージなど、
注意すべきことが多く、難しいと感じる人もいるでしょう。

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