この記事で分かること
- ゲーミングPCの電源ユニットの目安
- 各パーツの消費電力
- 選び方のポイント
「何ワットがいいの?」「消費電力ぴったりでいい?」
ゲーミングPC選びで地味に迷うのが電源ユニットです。
グラフィックボードやCPUなど、全てのパーツの安定した動作には電源が重要です。容量を間違えて購入するとゲーム中に落ちたりする可能性があります。
しかし、どれくらいの電源容量がいいのでしょうか?
この記事ではゲーミングPCの電源ユニットの目安を解説しながら、
オススメの容量、各パーツの消費電力、選び方のポイントまで紹介します。
電源ユニットが重要な理由
ゲーミングPCの電源ユニットは、コンセントからの交流電力をPCが使える直流電力にして、各パーツに電力を供給する役割があります。
電源が不足して十分な電力が送れないと、
ゲームで負荷が掛かった時にフリーズや急なシャットダウン、パーツ寿命が短くなる、異常な負荷でPCが壊れる可能性もあります。
そのため、適した容量を選ぶことは、ゲーミングPCを使う上で重要です。
ゲーミングPCの電源ユニットの選び方

ゲーミングPCの電源ユニットはどのくらいの容量がいいのでしょうか?
ここでは目安になる容量を紹介します。
電源容量の目安
- エントリーモデル・軽いゲーム: 約500W
- ミドルスペックPC・一般的なPCゲーム: 500W~700W
- ハイスペックPC・重めなゲーム: 600W~800W
- 最新のパーツ構成・最高の環境を求める: 1000W
一般的に選ばれるゲーミングPCで考えるなら500W~700Wがオススメです。
参考:各パーツごとの消費電力
ゲーミングPCの各パーツの消費電力を紹介します。
目安として参考にしてください。
CPU
Core i3/Ryzen 3 | 50~100W |
Core i5、7/Ryzen5、7 | 70~130W |
Core i9/Ryzen 9 | 100~200W |
CPUは100W前後の電力がかかります。
高性能CPUや、ゲームで負荷の掛かる状況では150W近くになります。
グラフィックボード(GPU)
グラフィックボードは電力消費の中心になります。
性能によって消費電力に大きな差があります。
RTX4060/RX 6600 XT | 200W |
RTX4070/RX 6900 XT | 300W |
RTX4090/RX 7900 XTX | 400W |
ピーク時は上記よりも100W以上高くなるので注意が必要です。
高性能グラフィックボードになるほど、瞬間的に必要な電源が多くなります。
その他のパーツ
マザーボード | 40~100W |
メモリ | 10W |
SSD | 5W |
CPUクーラー | 10W |
冷却ファン | 5W(1つあたり) |
ライト(LED) | 10~20W |
すべて合わせて80W程度になります。
冷却ファンの数を増やしたり、メモリやSSDを増設すると消費電力は増えていきます。
ゲーミングPCの消費電力の例
一般的なパーツ構成
CPU:Intel Core i5・GPU:RTX4060
- 消費電力 → 300~400W
- CPU:100W
GPU:200W
その他パーツ:80W
- CPU:100W
- 推奨電力 → 500~700W
一般的に使われるゲーミングPCは消費電力が300~400Wです。
電源容量は余裕をもって購入するべきなので、推奨は500~700Wになります。
ハイスペック構成
CPU:Intel Core i7・GPU:RTX5080
- 消費電力 → 約600W
- CPU:130W
GPU:350W
その他パーツ:90W
- CPU:130W
- 推奨電力 → 700~850W
ハイスペック構成になると600W以上は電力を消費します。
グラフィックボード等をアップグレードする予定があるなら1000W以上の電源も考慮しましょう。
電源選びのポイント

消費電力から1.5~2倍の電源容量が良い
ゲーミングPCが消費する電力から1.5~2倍の容量で選びましょう。
(電源ユニットは50%の負荷が丁度いいとされています。)
容量が多いのが良い理由
- 変換効率が最も高い
- 発熱対策になる
- 電源ユニットの寿命が延びる
ゲームで負荷の大きい状況になると、瞬間的にとても大きな電力を使うことがあるため、容量には余裕をもって購入した方がいいです。
80PLUS認証
電源ユニットがコンセントからの電力を変換する際、すべての電力は変換できません。
電力が変換されている割合を示すのが変換効率で、効率が良いほど無駄な電力がなくなります。
変換効率の指標として「80PLUS認証」というものがあります。
6つのグレードに分かれており、1つの基準として見ることが出来ます。
80PLUS認証のグレード
- スタンダード
- ブロンズ
- シルバー
- ゴールド
- プラチナ
- チタニウム
スタンダードから始まり、チタニウムが最も効率が良いです。
グレードが高いほど価格も高くなるので、コストと性能を見ながら適切なものを選びましょう。
おすすめは「ゴールド」のグレードです。
90%近くの効率があり、電力の無駄が少なく済みます。
将来的にアップグレードするかを考えよう
ゲーミングPCのパーツを交換したり増設する場合、現在の消費電力よりも多くの電源が必要になります。
そのため、将来的にアップグレードするなら推奨されるよりも大きい容量にしましょう。
まとめ
ゲーミングPCの電源容量は500W~700Wがオススメです。
ハイスペックPCを購入する場合や、将来的にアップグレードするならもっと多い方がいいでしょう。
電源ユニットを選ぶ際、W数だけではなく80PLUS認証のグレードに注目しましょう。
電気代が抑えられ、寿命も長くなりやすいです。
消費電力の1.5倍から2倍くらいの余裕がある電源容量がオススメです。
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