この記事で分かること
- メモリの役割
- 容量が少ないとどうなる?
- ストレージとの違い
- 規格(世代、速度、チャネル)
ゲーミングPCの動作を軽くするにはメモリが重要です。
しかし、メモリがそもそも何なのか知りたい人もいるでしょう。
この記事ではメモリの役割、容量、SSDとの違いを初心者向けに解説します。
ゲーミングPCのメモリとは?

メモリの役割
メモリはデータの記録装置です。
CPUがデータを読み書きして処理するデータの一時保管場所です。
メモリ容量が大きいほどPCが効率よく処理でき、
動作が軽くスムーズな環境になります。
メモリ容量が少ないと?
メモリが少ないとゲームに様々な問題が発生してしまいます。
具体的には以下のような問題があります。
- 動きが重くなる
- 映像がカクカクする
- 物体が瞬間移動する
- 操作遅延が発生する
メモリが少ないとゲームのデータを素早く読み込めず、映像表示が遅くなってしまいます。対戦ジャンルのゲームで重要なフレームレートが不安定になります。
メモリ稼働が限界を迎えると、PCの動作を安定させるために最悪ゲームが途中で強制終了(アプリ落ち)することもありえます。
他にも、メモリ不足の代わりにCPUやSSDが頑張ろうとしてしまいます。
発熱やPCの音がうるさくなってしまいます。PC寿命も短くなりやすい。
そのため、余裕を持ったメモリ容量で選びましょう。
ストレージとの違い
メモリはストレージ(HDD、SSD)と混同されることがあります。
ただし特徴は異なります。
メモリ | ストレージ | |
---|---|---|
役割 | 作業用のデータ保存 | データを永続保存 |
用途 | データの読み書き | アプリ、ゲームデータの保存 |
保存期間 | 電源切るまで | ずっと |
速度 | 速い | メモリに劣る |
容量 | 4GB~64GB | 256GB~2TB |
メモリ
メモリは一時的にデータ保存をする場所です。
ゲームの映像データ、作業中のデータなど。
一時的な保存領域なので、容量自体はストレージよりは少ないです。
PCをシャットダウンするとメモリのデータは消去されます。
ストレージ
ストレージは永久的なデータの保存をしています。
データをダウンロードすると、保存される場所になります。
ゲームソフトやアプリはストレージに保存されます。
データそのものを保存するので容量が大きく、500GBや1TBというストレージ容量になっています。
規格
メモリには世代・速度・チャネルの規格があります。
世代
メモリには世代があります。世代はDDRで表されます。
数字が大きくなるほど新しい世代です。
- DDR3:古い世代
- DDR4:ゲーミングPCで広く使われる
- DDR5:最新世代で高性能PCに搭載
現在の主流はDDR4です。
ハイスペックPCはDDR5が使われ、高速で省電力になっています。
DDR4とDDR5の互換性はない
DDR4対応のマザーボードにはDDR5は使えません。(逆も同じ)
DDR4からDDR5へ移行するにはマザーボード自体の交換が必要になります。
そのため、いずれパーツ交換を視野に入れる人は世代にも注意しましょう。
性能と将来性も考えるとDDR5がオススメ
メモリの速度
メモリには動作速度があります。MHzの単位で表されます。
この数字が大きいほどデータ転送速度が速くなります。
- DDR4:2133~4800MHz
- DDR5:4800~8000MHz
メモリ速度でゲーム環境に大きな差はありませんが、
fps値や安定性を上げたいなら高めの速度にしましょう。
チャネル
メモリ容量は同じでも複数のメモリを搭載していることがあります。
複数メモリ搭載の方がデータ転送速度が優れています。
例えば「8GB×2の16GBメモリ」などです。
ゲーミングPCはデュアルチャネルが人気です。
優れた性能を求めるなら「8GB×2」「16GB×2」がオススメ。
メモリの重要度
ゲーミングPCのパーツ優先度
- グラフィックボード
- CPU
- メモリ
- ストレージ(SSD)
- 電源ユニット/冷却ファン
- 周辺機器
ゲーミングPCのパーツの中では3番目に重要なパーツなります。
必要なメモリ容量を満たしたゲーミングPCを選びましょう。
ゲーミングPCに必要なメモリ容量

ゲーミングPCにおけるメモリについて解説しましたが、
具体的に必要な容量はいくつなのでしょうか?
最低限の容量 | 8GB |
ゲームに最適な容量 | 16GB |
スペックを求めるなら | 32GB |
16GBはどのゲームにも最適な容量になります。
将来性や今後の最新ゲームを遊びたいなら32GBにしましょう。
最低限8GBは必要
8GBは最低ラインのメモリ容量になります。
軽めのゲームやFPSでは足りる容量です。
オープンワールド等の高グラフィックゲームではメモリ容量が足りないです。
4Kなどの高画質の環境を求める人も難しいでしょう。
ゲームしながらのマルチタスクはきついです。
4GBでゲームは無理に近い
ネット閲覧や動画視聴など、普通に使う分にはメモリが4GBでも問題ありません。
しかし、ゲームでは明らかにメモリ容量が足りません。
最低でも8GB以上のメモリを選びましょう。
16GBが最適
PCゲームをするなら16GBが最適なメモリ容量です。
多くのゲームで推奨スペックがメモリ16GBになっています。
基本の水準を求めるなら16GBを選んでおきましょう。
実際人気のゲーミングPCは16GBが多いです
32GB以上はハイスペック向け
32GBは余裕のあるメモリ容量になります。
ゲームの録画や配信、高画質のゲームを遊びたい方向けです。
一部最新ゲームで32GB推奨のゲームが登場したこともあり、
将来性を考えるなら32GBにしてもいいかもしれません。
32GB向きの人
- ゲーム配信をする
- ゲームを複数同時起動する
- マルチタスクをする
- クリエイティブ系作業をしたい
複数のタスクを同時にこなしたい人向けです。
複数のゲームを起動しても安定した環境で作業できます。
また、ゲーム以外で動画編集などのクリエイティブ作業が快適になる容量なので、興味のある方は32GBにしておくと安心でしょう。
普通にゲームするだけなら余るパターンが多いので、予算に余裕があってハイエンドPCを購入する時に検討しましょう。
まとめ
ゲーミングPCのメモリはデータの一時的な保存場所です。
容量が大きいほどPCがスムーズに動くようになります。
ゲーミングPCのパーツの中ではグラフィックボード、CPUに次ぐ重要度です。
可能な限り余裕をもってメモリ容量を考えましょう。
メモリ容量が少ないとロード時間が長くなったり、動作が不安定になってしまいます。
メモリ性能は容量だけでなく、世代・速度・チャネルで変わります。
- 最低でも必要な容量は8GB
- 最適な容量は16GB
- ハイスペックを求めるなら32GB
ゲーミングPC選びに困っていませんか?
CPU、グラフィック、メモリ、ストレージなど、
注意すべきことが多く、難しいと感じる人もいるでしょう。
また、PCゲームを快適にプレイするには
周辺機器も考える必要があり大変ですよね。
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