本記事の内容
- ゲーミングPCはなぜ電気代が高いのか
- 電気代の計算方法
- 具体的な1ヶ月の電気代
- 電気代を抑えるコツ
「ゲーミングPCの電気代を管理できていますか?」
ゲーミングPCは性能が良い代償として電気代が高くなりがちです。
長時間ゲームをする人は思ったよりも多くの出費をしているかもしれません。
この記事ではゲーミングPCの電気代を解説します。
具体的な1ヶ月の電気代から計算方法、
節約するコツも紹介しているので、電気代について詳しく理解できます。
ゲーミングPCの電気代

ゲーミングPCは高性能なCPUとグラフィックボードが備わっているため、多くの電力が必要になっています。
一般的な性能であるミドルスペックでゲームすると約400Wになります。
ゲームやPCスペックに応じて電気代は増減します。
普通のPCは100~150Wで稼働します。
そのため、普通より3倍以上は電気代が掛かっていることになります
電力は何ワット?
ゲーミングPCの電力は「300W~800W」になります。
電力は一定ではなく、PCの使い方で消費電力は変化します。
web検索、動画視聴、簡単なソフト | 100~150W |
ゲーム | 300~400W |
ゲーム (最新のゲーム、高グラフィック) | 400~600W |
配信しながら | 600~800W |
PCゲームの多くは400W前後になっています。
負荷の重い最新のゲームでは消費電力が大きくなります。
ゲーム配信をする場合ハイスペックなPCを使う上、複数のアプリを開くので消費電力がとても大きいです。
高性能なほど電気代が上がる
4K解像度や高フレームレートでゲームを楽しむ場合、
グラフィックボード(GPU)の性能が必要になります。
ハイスペックなGPUは高出力になり電力が大きくなります。
500Wを超えるのも現実的でしょう。
ハイスペックPCを使用している方は、
一般的なゲーミングPCの電気代から1.5倍程度は高くなると考えるべきでしょう。
電気代の計算方法

ゲーミングPCの電気代の計算方法を解説します。
この式に当てはめれば自分のPCの電気代も分かるようになります。
ゲーミングPCの電気代の計算式は以下になります。
電気代= 消費電力(kW) × 使用時間 × 電気料金単価
消費電力は通常ではW(ワット)で表されています。
そのため、1,000で割ってkWに変換する必要があります。
電力料金単価
1kWあたりの電力単価のことです。
現在の目安は27~31円になり、地域や契約で異なります。
実際にはPCの設定や負荷で電気代の変動があります。
電気代の計算例
消費電力 | 400W |
使用時間 | 1時間 |
電気料金単価 | 30円 |
最初にWをkWに変換します。
400W÷1000=0.4kW
式に当てはめて、
0.4(電力)×1(時間)×30(電力単価)= 12
この例では1時間で12円の電気代になります。
ゲーミングPC1ヶ月の電気代

ゲーミングPC電気代は具体的に、1ヶ月でどれくらい掛かるのでしょうか?
PCの使用状況によって電気代は変わるので、
ここでは2つのパターンを紹介します。
ミドルスペックの400W、ハイスペックの600Wの電気代を紹介します。
電力単価は30円で計算していきます。
仮定:平日3時間、休日12時間
平日は仕事や学業でゲーミングPCは夜だけ使用する方が多いと思います。
平日は多少、休日は思いっきりゲームした場合の1ヶ月の電気代です。
一ヶ月の電気代
- 400W: 1,944円
- 600W: 2,916円
仮定:毎日12時間
リモートワーク等で自分のPCを使用する方もいるでしょう。
仕事とゲームをゲーミングPC1台でこなすと、毎日長時間の使用になります。
毎日12時間使用した場合の電気代です。
一ヶ月の電気代
- 400W: 4,320円
- 600W: 6,480円
やはり長く使用するだけ、ひと月の電気代が高くなっていますね。
ゲーミングPCは電気代が高いので、
節約しながら日々使っていくのがオススメです。
ゲーミングPCの電気代を抑えるコツ

ゲーミングPCは性能の代償として電気代が高くなっています。
ここでは日頃から使える節約方法を紹介します。
排熱環境を良くする
ゲーミングPC内部に熱が発生すると、
冷却ファンが稼働して消費電力が増えてしまいます。
CPUやGPUの発熱はゲーム自体のパフォーマンスも低下させてしまいます。
さらに、発熱はPCの寿命にも関わっています。
そのため色んな意味で重要になる、優先的に考えたいゲーミングPCの節約方法です。
- 定期的なPC内部の掃除
- 通気性のある場所にPCを置く
- 冷却ファンや冷却グッズを追加する
- ファンの回転数を設定する
特に夏場におけるPCの管理には注意した方がいいですね。
スリープを活用する
ゲーミングPCは起動時とシャットダウン時に大きな電力を消費していしまいます。
何回も電源のオンオフは避け、スリープ機能を使いましょう。
短時間で復帰する状況なら特に効果的です。
スリープの目安は2時間です。
長い時間使用しないならシャットダウンでも問題ないでしょう。
省電力モードを使用する
Windowsの省電力設定で消費電力を大きく減らせます。
CPUの処理能力を変更する方法と省エネ機能の2種類があります。
- CPUの処理能力を下げれば電力消費は圧倒的に下がります。
ゲームへの影響があるので、ゲーム以外の時に設定するのがオススメ。 - 省エネ機能はバックグラウンドを制限して、電力削減を抑えます。
電源ユニットの性能を上げる
品質の悪い電源ユニットは無駄な電気代を生んでいます。
効率的に電力を送れる電源にするだけでも節電に繋がります。
ゲーミングPCの電源ユニットには
電力の変換効率に応じたランク「80PLUS」があります。
80PLUSのランク
スタンダード | 80% |
ブロンズ | 85% |
シルバー | 88% |
ゴールド | 90% |
プラチナ | 92% |
チタニウム | 94% |
(電力負荷率50%時の電力効率)
ランクが高いほど効率的な電力消費になり、
長時間のゲーマーには大きな節約になるでしょう。
目安は80 PLUS "ゴールド"以上の電源です。
不要なバックグラウンドアプリを減らす
バックグラウンドアプリやシステムは余分に負荷をかけています。
ゲーム中に使用しなくても電力消費しています。
バックグラウンドアプリの設定変更は、電力は少ないですが地味に役立つ方法です。
対策方法
- 起動時に自動スタートするアプリ設定を見直す
- 不要な常駐アプリを削除
使用しないアプリは常にオフにするよう心がけましょう。
Windowsのアプリ自動起動の設定
- Windowsのスタートボタンから「設定」を開く
- 設定の一覧から「アプリ」を選択
- 「スタートアップ」を選択
- 不要なアプリの自動起動をオフにする
周辺機器にも気を配る
ゲーミングPCに注目が行きがちですが、
ゲーミングモニターの消費電力も馬鹿にできません。
リフレッシュレートの高いモニターや、
明るい設定は電気代が高くなっています。
- モニターの輝度を下げる
- 用途でリフレッシュレートを変更
- 使用しない時はモニターをオフ
モニターに気を付けるだけでも数十ワットは電力を減らせます。
まとめ
ゲーミングPCは性能が良い代わりに電気代が高くなります。
1ヶ月の電気代は2,000~3,000円。
ゲーミングPCの電気代は以下の式で求められます。
消費電力(kW)× 使用時間 × 電気料金単価
消費電力はワット(W)で表示されるので、
1000で割ってkWに変換してから計算しましょう。
電力料金単価は27円~31円が一般的です。
電気代の節約方法
・スリープを活用
・省電力モードを使用
・電源ユニットの性能を上げる
・バックグラウンドアプリを減らす
・周辺機器にも気を配る
日頃からゲーミングPCの使い方を工夫すると電気代を節約できます。
年間で数千円~1万円近くは節約できるでしょう。
「現在のゲーミング環境に満足していますか?」
ゲーム映像の滑らかさや綺麗さは最終的にはモニターで決まります。
そのため、ゲーミングPCやゲーム機を最大限楽しむには性能の良いモニターが必要です。
モニターは種類が多く、良い商品に巡り合えるか分かりません。
そこで、おすすめのゲーミングモニターを2つ紹介します。

39,980円
27インチのゲーミングモニター
フレームは7色から選択できます
WQHDの解像度とIPSパネルにより高精細で綺麗な映像、
リフレッシュレート180Hzと応答速度1msで滑らかさを実現しています。
どんなゲームでも対応できる万能なゲーミングモニターになっています。

79,800円
27インチのゲーミングモニター
4K解像度、HDR400、IPSパネルで
圧倒的に綺麗でくっきりした、色彩豊かな映像を実現しています。
160Hzによる滑らかな映像と、
応答速度は0.5msで残像感を極限まで軽減。
ゲームの映像表現やビジュアルを楽しみたい方にオススメです。