この記事で分かること
- ゲーミングPCとは?
- ゲームにおけるCPUの役割
- CPU性能について
- CPUの見方
「CPUはどれくらい重要?」「そもそもCPUって?」
ゲーミングPCでCPUがどんな役割があるのか知りたいと感じていませんか?
ゲーミングPCのパーツの中でもCPUは重要なパーツの1つです。
ゲームの動作を決定づける役割を持っているので、CPUの影響力は理解しておきましょう。
初心者向けにゲーミングPCのCPUを解説します。
これを読めば、CPUの役割、性能、見方が分かります。
ゲーミングPCのCPUとは?

CPUは「Central Processing Unit(セントラル・プロセッシング・ユニット)」の略で、
PCにおける脳の役割を担っている部分になります。
PC動作中の全ての演算処理と各パーツへの指示を行うので、PCのパフォーマンスを左右する重要なパーツです。
性能が低いCPUだと、負荷の作業では動作が重くなったりフリーズが発生してしまいます。
高性能なCPUであるほど処理が速く安定した動作になります。
ゲームにおける役割
ゲームのシステム面で演算処理を行っています。
基本的なゲーム動作すべての処理から、AIの動きやダメージ計算、攻撃判定などを行っています。
- AI制御
- 物理演算
- ゲーム全体の処理
- 通信に関する処理
CPUの働きがないとゲームが出来ないと考えてもいいです。
では1つずつ詳しく見ていきましょう。
AI制御
人間における「考えて行動する」までの一連の流れをCPUが行います。
敵キャラやモンスターがプレイヤーの動きを判断、そして行動(攻撃、ガード、逃げ、予備動作に入る)しています。
味方キャラの行動も管理し、丁度いいタイミングで回復してくれたり、強化や弱体化を入れてくれたりなど、適切な動きを判断して行動しています。
物理演算
ゲーム中の物理現象の処理もCPUが行います。
現実のようなリアルな動きが再現できるのはCPUのおかげです。
- 髪や毛が風になびく動き
- 水や空気の流れ
- 煙や発火(爆発)の変化を再現
- 物体を投げた時の速度や軌道
- 破片が飛び散る動き
上記のような物理的な動きを処理するために、「Unity」や「Unreal Engine」等のゲームエンジンを組み込んでいます。
ゲーム全体の処理
ゲーム内のルールに基づいてシステムを制御します。
- ゲームシステムを動かす
- 攻撃判定
- アイテムや敵を出現させる
- 場面展開のロード(マップやNPCの設定)
- 箱や宝箱を開けた時の処理
ゲーム内の複雑なシステム面はCPUが処理しています。
通信に関する処理
オンラインゲームの通信に関する役割もCPUは行っています。
- 同期処理
- 自分の行動をオンライン上に送信
- 他プレイヤーを画面に反映
オンラインゲームがラグなく安定して動いているのは、CPUが適切な同期処理を行ってくれているからですね。
グラフィック処理はGPUが行う
CPUはゲーム全体の処理を行いますが、グラフィック処理だけは別のパーツが行います。
グラフィック専門のパーツであるグラフィックボード(GPU)が行います。
普通のPCは簡単なグラフィックボードまたは搭載自体していないことが多いです、
ゲーミングPCじゃないとPCゲームが出来ないのはこのためです。
映像の滑らかさ、残像感を無くしてくれるので、
ゲーミングPCではCPUと同等以上に重要なパーツです。
CPUの優先度
ゲーミングPCにおいてCPUはどれくらい重要なのでしょうか?
各パーツの優先度を順位付けすると以下のようになります。
ゲーミングPCの優先度
- グラフィックボード
- CPU
- メモリ
- ストレージ(SSD)
- 電源ユニット/冷却ファン
- 周辺機器
ゲーミングPCでは2番目に重要な位置づけで、CPUは高性能な製品を選ぶべきです。
CPU性能は妥協せず考えましょう。
CPUのメーカー
CPUメーカーとして人気があるのはインテルとAMDの2つです。
インテルはコアのクロック速度に優れ、単一性能が高いです。
AMDはマルチcore性能に優れ、多くのスレッドを同時に処理するのに適しています。
簡単に言えばパフォーマンス重視はインテル、マルチタスクならAMDです。
自分が求める性能で決めましょう。
Intel coreシリーズの方が人気でしたが、2024年に最新13、14世代で不具合がありました。
2025年現在はこの不具合は解消されていますが、不安なユーザーが増えているのが現状としてはあります。
AMDはコストが抑えられ、消費電力も優れているので、
コスパ的な満足度でいえばAMDの方がオススメです。
CPUの性能

CPUの性能は以下のような指標で判断できます。
- ブランド
- コア数
- スレッド数
- クロック周波数
- 世代
- 消費電力
多少は専門的な用語も出てきてしまうので、
難しい方は初心者向けの目安を参考にしてみてください。
ブランド
ゲーミングPCで人気のブランドはインテルとAMDです。
インテルは「Core iシリーズ」、AMDは「Ryzenシリーズ」。
性能はグレードで表されます。
core i3 /Ryzen 3 | 軽いゲーム |
core i5 /Ryzen 5 | 一般的な性能 |
core i7 /Ryzen 7 | 高性能(優れたゲーム環境や配信向き) |
core i9 /Ryzen 9 | プロ向け(クリエイティブ作業にも強い) |
インテルとAMDどちらにしても、ゲームをするなら最低でも「5」以上は必要です。
安定した処理能力やフレームレートを求めていくと「7」以上のグレードになります。
コア数
コア数があるほど複数のプログラムを効率よく動作できるので処理速度が上がります。
複数のアプリを動かしたい場合は多めのコア数が良いでしょう。
- 4コア:価格の安いCPU、軽めの作業は十分な性能
- 6コア:一般的に使われる数であり、ゲームに最低限必要な数です。
- 8~10以上:処理が重い作業をこなす。
複数コア搭載が主流であり、一般的なPCは4~6コアが使われます。
ゲーミングPCなら少なくても6コア以上を選びましょう。
スレッド数
実際に実行できるプログラム数です。
基本は1つのコアに対して1つ(シングルスレッド)ですが、
1つのコアで2つのスレッドを同時処理する「マルチスレッド」製品も多くあります。
例
・8コア8スレッド
・8コア16スレッド
マルチスレッドは余裕があれば、最大で16までの処理が可能になり、安定した処理環境になります。
ただし、実際には1つ1つのコア自体の能力が重要なので、
スレッド数が大きいから完全に性能が高いわけではありません。
ゲームにはシングルスレッドの方が適正が高いと言われています。
クロック周波数
CPUの動作速度を示しています。
周波数はHz(ヘルツ)で表され、1秒間に何回処理できるかが分かります。
例えば3GHzは1秒間に30億回の処理を行っています。
数字が大きいほど性能が高いので、4GHz以上がオススメです。
世代
CPUは日々進化しており、次から次へと世代が入れ替わっています。
新しい世代ほど性能や省電力に優れているため、可能な限り新しい世代を選びましょう。
現在インテルは14世代、AMDは6世代が最新の世代になります。
消費電力(TDP)
TDPは発熱量と消費電力の目安になります。
高性能なPCほど高くなり、電力が大きくなるだけでなくバッテリー消耗も激しくなります。
この数値が高い場合は、CPUクーラーをより強力なものにした方がPCを安定させられます。
目安のCPU性能
上記で解説したCPU性能を、初心者向けの目安にしました。
ブランド | Core i5 / Ryzen 5 以上 |
コア数 | 6~8コア以上 |
スレッド数 | 8スレッド以上 |
クロック周波数 | 約4GHz |
世代 | 10世代以上 |
上記の数字は最低限は欲しいCPU性能なので、
出来るだけ目安以上のゲーミングPCを選ぶようにしましょう。
実際のCPU性能の見かた
ゲーミングPCのCPU性能を解説しましたが、CPUの型番の見方も確認しておきましょう。
CPU性能を見るには少しコツがいります。
CPUは「Intel Core i7-14700」のように記載されています。
Intel core i7 - 14700
グレード7のインテル - 14世代 型番
4~5桁の数字は分割して見ると分かりやすいです。
前半部分は世代を表し後半はモデル番号を記しています。
モデル番号は数字が大きいほど性能が高いです。
Corei 7であっても、古い世代だとCorei 5より性能が低くなる事があるので、グレードと世代の両方に注目しましょう。
CPUの型番の後ろにアルファベットがある場合もあります。
(Intel Core i7-14700F)
これは、細かい性能の違いを示しています。
よく使われるアルファベットをまとめました。
X | 高性能モデル |
K | オーバークロック可能な高性能モデル |
S・T | 省電力モデル |
F | グラフィックボードなし |
H | ハイエンド(ノートPC) |
U・Y | 省電力(ノートPC) |
アルファベット2つが付いた統合モデルもあります。
CPUと同様にグラフィックボードも考えよう

ゲーミングPCにおいてCPUは重要なパーツですが、グラフィックボードは最重要なパーツです。
たとえCPU性能が高くてもグラフィックボード(GPU)性能が低いと、画面がカクカクしてゲームの映像が安定しません。
ゲーミングPCの各パーツはバランスよく!
CPU以外の項目もしっかり考えてから選ぶようにしましょう。
まとめ
ゲーミングPCにおけるCPUは中核的なパーツです。
AI制御からゲーム内の演算処理、キャラの動きの計算など、
あらゆるゲーム動作を処理しているので、PCパーツの中でも重要な位置づけです。
CPU性能を左右するポイント
- CPUモデル(core i/Ryzen)
- コア数
- スレッド数
- クロック周波数
- 世代
- TDP
優れたゲーム環境を実現するにはCPU性能は欠かせません。
ゲーミングPCを選ぶ際は上記の性能を見極め、自分に適切な製品を選びましょう。
ゲーミングPC選びに困っていませんか?
CPU、グラフィック、メモリ、ストレージなど、
注意すべきことが多く、難しいと感じる人もいるでしょう。
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