ゲーミングモニターはゲームに特化したモニターで、
快適なゲーム環境には欠かせないアイテムです。
ではゲーミングモニターは、
普通のモニターやテレビとは何が違うのでしょうか?
この記事ではゲーミングモニターの違いを解説します。
ゲーミングモニターは普通とは何が違う?

PCやPS5等のゲームは、モニター性能もゲーム環境を左右します。
性能が高いPCを使用しても、モニター性能が低いとPC性能を活かしきれなくなります。
ゲーミングモニターはゲーム向きの性能をしているので、
今まで以上にゲーム環境が良くなるでしょう。
違いは4つ
ゲーミングモニターの違いは4つあります。
- 映像が滑らかに動く
- 応答速度が速い
- 便利機能が備わっている
- テレビとしては使うには不便になりやすい
ゲームを快適にしてくれるメリットが多いです。
特に対戦系のゲームでは恩恵が大きいです。
テレビとして使うには不便というデメリットもあります。
では1つずつ詳しく見ていきましょう。
ゲーミングモニターは映像が滑らかに動く

ゲーミングモニターは普通のモニターやテレビより映像が滑らかに動きます。
最も大きいメリットになります。
リフレッシュレートが高い
どれくらいゲーム映像が滑らかなのかは、
リフレッシュレートという数値で表されます。「単位はHz(ヘルツ)」
120Hzなら1秒間に画面が120回切り替わります。
この数値が高いほど映像が滑らかになります。
一般的なモニターやテレビではリフレッシュレートが重要とされません。
30~60Hzが平均であり、ゲーム映像になると物足りない性能になってしまいます。
ゲーミングモニターはリフレッシュレートが高めに設計されています。
144Hzや180Hzなど、数値が高いモニターが基準になっています。
FPSゲーム向きの製品では240Hzや360Hzのモニターも存在します。
ゲームの最終的なフレームレートはリフレッシュレートで決まる!
PCやゲーム機側の滑らかに動く指標であるフレームレート(fps)と、
モニターのリフレッシュレートは、片方の性能が高くても意味がありません。
例えばPC(ゲーム機)のfpsが120fps、
モニターが60Hzの場合、最終的にゲーム内のレートは60fpsになります。
そのため、ゲームの映像を滑らかに出力するには、
PCとモニター両方の性能が重要になります。
逆に言えば、性能の良いモニターを購入するなら
その性能を活かせるミドルスペック以上のPCが必要になります。
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ゲーミングモニターは応答速度が速い

ゲーミングモニターの魅力は応答速度が高速である点です。
応答速度は色の切り替わりの速さのことです。
単位はms(ミリセカンド)
1msや5msと表記され、数値が少ないほど応答速度が速いです。
応答速度が遅いと残像感がある
モニターの応答速度が遅いと、
切り替わったはずの映像が残り、残像を感じるようになります。
当てたはずの攻撃が当たっていない現象や初速の出遅れ、
エイムの正確性が落ちる等が発生します。
普通のモニターやテレビは6msや8msになっているケースが多く、
ゲームでは多少の残像感が生じてしまいます。
ゲーミングモニターは平均1ms
ゲーミングモニターは1msといった速さが平均的です。
残像を感じず滑らかな映像環境でゲーム出来ます。
ゲーミングモニターは便利機能がある
ゲーミングモニターはゲームに便利な機能が備わっています。
メーカーや商品で違いが出てくる特徴でもあります。
ここで紹介するモニターの便利機能の他にも、
メーカー独自の機能が多く存在します。
フリッカーフリー
不規則な点滅や揺れといった「画面のちらつき」を抑えられます。
ちらつきは目の疲れに繋がるので、長時間のゲームには欲しい機能ですね。
モーションブラーリダクション
人間の目の錯覚で生じる残像感を消してくれるのが
モーションブラーリダクションです。
映像に黒色のフレームを混ぜることで、残像感を軽減してくれます。
暗い場所を明るくする機能
ゲーム内の暗い場所では視認性が悪く、不利な状況になりやすいです。
ゲーミングモニターは、暗い部分を鮮明に映し出す製品があります。
「Black eQualizer」などが代表的な例です。
グラフィックボードとの互換性がある
グラフィックボードと互換性があるゲーミングモニターがあります。
互換性があると、更に画面のズレを軽減出来るようになります。
- Nvidia G-Sync(Compatible、Ultimate)
- AMD FreeSync
上記2つのような表記のあるモニターはグラフィックボードと互換性があり、
より快適なゲーム環境になるでしょう。
テレビや映画を観るには不便になりやすい

ゲーミングモニターはテレビとして使うには不便です。
モニターはテレビを見れないので、テレビチューナーが必要になります。
そのため、余分なコストが掛かってしまいます。
映像表現が劣る可能性
ゲーミングモニターのパネルがTNパネルの場合、
映画やアニメなどの映像視聴とは相性が悪いです。
(パネルに関しては下で解説しています)
TNパネルは応答速度に優れ、FPSといった対戦ゲームに適していますが、
色彩表現が全体的に白っぽく、視野角が狭いというデメリットがあります。
視野角が狭いと、見る角度によって色彩の変化や色ズレが生じます。
そのため、TNパネルのゲーミングモニターを選ぶと、
用途がほぼゲームだけの使用になってしまうでしょう。
モニターはパネルでゲーム環境が変わる

快適なゲーミング環境を考えるなら、
モニターの液晶パネル選びが重要です。
パネルによって応答速度が異なるので、
対戦系ゲームをメインにしているユーザーなら見ておきたい項目です。
パネルは3種類
ゲーミングモニターはパネルが3種類あります。
- TNパネル: 応答速度が高速で、残像感が無くゲーム可能。
- IPSパネル: 色彩豊かで視野角が広い。バランスの良い性能。
- VAパネル: 黒色の表現が良く映像表現が優れている。応答速度は低くゲームには不向き。
応答速度を重視するならTNパネル
TNパネルは応答速度が重視されています。
1msを上回る0.5msの製品が多く、残像は感じないモニターです。
対戦ゲームで勝率を上げたいならこのパネルがおすすめです。
正確なエイムや、反応の遅れが解消されるでしょう。
IPSパネルはバランスが良い
IPSパネルは色彩表現が良く、映像表現に優れたゲームと好相性です。
映画やアニメ等の視聴にも適しているので、
万能な使い方ができるゲーミングモニターでしょう。
応答速度はTNパネルよりは劣るので、
対戦ゲームをガチでやりたい場合は不利になります。
さらに性能の良い有機ELパネルもある
近年では有機ELパネルを採用しているゲーミングモニターがあります。
鮮やかな色彩表現と、高速な応答速度が魅力です。
価格が高めになるデメリットはありますが、
ゲーム環境としては最高の品質になるでしょう。
まとめ
ゲーミングモニターの違いは4つあります。
- 映像が滑らかに動く
- 応答速度が速い
- 便利機能が備わっている
- テレビや映画を見るには不便になりやすい
簡単に言うと、「とにかく映像が滑らかに動く」ということです。
特に対戦ゲームを遊ぶ上ではメリットが多く、
勝率を上げたいならゲーミングモニターを導入するのがオススメです。
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